- 老後のお金が不安で資産形成していきたいけど、どうしたらいいのかわからない…
- 資産形成には投資が必要らしいけど、損するかもしれないから不安…
この記事では、こうした不安への対処方法を解説します。
また、この対処方法を実践することで、資産形成が本当に必要なのか、資産形成は何をすべきかがわかります。
不安への対処方法
不安への対処方法は科学的に調べられていて、以下のような流れで不安がおさまることが知られています。
ヒューストン大学のラッドらの研究について、「科学的に元気になる方法集めました」という本に書かれています。
心のざわつきやモヤモヤは、「不安の原因」を特定し、「やるべきこと」を明確にすることでおさまる
(出典)堀田秀吾, 科学的に元気になる方法集めました
ヒューストン大学ラッドらの研究
不安が出てくるのは脳の習性のせい
まず、不安という感情について理解しておきましょう。
不安は危険を予知・察知して行動するための本能だと考えられています。つまり人間は、生き延びるために、なるべく冒険しないで安全に生きようとしているわけです。
そのため、脳には放っておいても勝手に不安になる習性があります。
そのようなわけで、不安というのは自然な感情であるとともに、特に意味のない不安もあるわけです。これだけでも気が楽になりませんか。
不安の原因を特定する
不安に対処するためには、まず不安の原因を特定し、明らかにすることが重要です。たいていの場合は、「不安は感じているけど何が原因でそうなっているのかわからない」ままになっています。そして、なにか別のことをやって一時的に気を紛らわせ、また不安がわいてくるというループになることもありますね。
まず、今抱えている将来や老後への不安が、本当にお金の問題なのかを突き止めましょう。
例えば以下のような原因を思いついたとします。
- 今の仕事の稼ぎが少ない
- 今後も仕事を続けられるかわからない
- 老後を生きるお金が足りなくなるかもしれない
- お金を貯めないと結婚できないかもしれない
ちなみに、考えてもよくわからない漠然とした理由のない不安だけだった場合は、ただの脳の習性だと思って忘れていいと思います。「未来のことがわからないから不安」というのは、人間にとって当たり前ですからね。
やるべきことを明確にする
不安の原因を特定したら、次に思いつく対策を書き出していきます。
自分がこれが原因だと思うものだけでよいので、これは原因じゃないなと思ったものは捨ててOKです。
対策を分類する
最後に、書き出した対策について、以下のように分類します。大切なのは、不安を頭に溜め込まず、書いて吐き出してしまうことです。
対策しやすそうなものが整理されるので、好きな順で対策していきましょう。おそらくは、A→(BまたはC)→Dの順や、 効果の高い順になるかなと思います。
対策の例:コツコツ資産形成をする
「コツコツ資産形成をする」という対策を例にして、具体的な方法を考えてみましょう。
まず、目標を設定します。
ここまでやって、貯蓄だけで足りないとなった場合に、資産形成の必要性と目標がハッキリします。投資が必要ないという結果になれば、やる必要はないです。
仮に、20年間で3000万円ためたい場合、毎月72,987円を利回り5%で積み立ていけば達成できます。
この計算には積み立てシミュレーターを活用すると便利です。
積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券
目標と計画が決まったなら、あとはこれに沿えるように実行していくだけですね。
まとめ
不安を分析することで、やるべきことを明確にし、不安を減らすことができることを述べました。
- 不安の原因を特定する
- 自分にできることを明確にする
- やるべきことを実行する
また、例として資産形成に投資が必要な場合はどう対策すべきか例をあげて説明しました。
この方法で、少しでもお金の不安が和らげられれば幸いです。