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全世界株式と米国株式のどっちがいい?両方を買うことのデメリット

つみたてNISAなどで購入できるインデックスファンドの人気が日本で高まっています。特に人気があるのが、全世界株式インデックスファンドと米国株式インデックスファンドです。両方ともいい点があり、投資初心者はどっちを買うか迷う方もいるかと思います。一方で、全世界株式インデックスファンドと米国株式インデックスファンドの両方を買うことは、分散投資の観点からはほぼ意味がないと言わざるを得ません。以下では、その理由とともに、なぜ投資初心者がこのような両方のインデックスファンドを買ってしまうという間違いを犯しやすいのか、そして正しい投資信託の選び方について詳しく説明します。 インデックスファンドの種類 インデックスファンドとは、ある指数に連動するように運用される投資信託のことです。例えば、日経平均株価やS&P500などの指数に連動するインデックスファンドがあります。 全世界株式インデックスファンドとは、全世界の株式市場に分散投資することができるインデックスに連動した運用を目指す投資信託です。代表的なインデックスには、MSCIオールカントリーワールド・インデックス(ACWI)やFTSEグローバルオールキャップ・インデックス(GACI)などがあります。 米国株式インデックスファンドとは、米国の株式市場に投資することができるインデックスに連動した運用を目指す投資信託です。代表的なインデックスには、S&P500やCRSP USトータル・マーケット・インデックスなどがあります。 なぜ全世界株式と米国株式の両方を買うことに意味がないのか 全世界株式インデックスファンドと米国株式インデックスファンドを両方買うことにはどんなメリットやデメリットがあるでしょうか? 全世界株式と米国株式を両方買っても分散効果がない まずメリットですが、一見するとより幅広く分散投資できるように思えます。しかし、実際にはそうではありません。分散投資の目的は、投資ポートフォリオのリスクを低減することです。ただし、米国株式が全世界株式市場の半分以上を占めています。例えば、MSCI ACWIでは米国の比率が約58% であり、FTSE GACIでは小型株も含めていますが 米国比率は約54%でほぼ同様です。そのため、全世界株式と米国株式の両方を買うことによって、十分な分散効果を得ることはできません。したがって、両方を買うことによってリスクが低減されるわけではありません。 リバランスの手間が増える それでは次にデメリットですが 、米国株式インデックスファンドと全世界株式インデックスファンドの両方に投資する場合、その資産配分を維持するのは手間のかかるリバランスが必要です。本当に少し米国株式が多めの全世界株式に投資したいのだとしても、投資初心者にとっては、手続きの煩雑さや手間が負担になることがあります。 なぜ投資初心者は全世界株式と米国株式の両方を買ってしまうのか さて、なぜ投資初心者は全世界株式と米国株式の両方を買ってしまうのでしょうか。 投資初心者は人の意見の影響を強く受ける 考えられる理由の一つは、SNSやYoutuberなどのインフルエンサーが米国株式インデックスファンドをおすすめすることが多いためです。米国株式市場は世界最大の市場であり、多くの投資家がその魅力に引き込まれます。リーマン・ショック以降の10年間以上米国株式のリターンが高かったことにより、米国株式をおすすめするネットの意見もあります。その意見により強く影響を受けた投資初心者もいるでしょう。 ところが、一方で、米国株式に限らず全世界株式市場に広く分散投資することが重要だと主張するインフルエンサーもいます。この10年間米国株式のリターンが高かったのは結果論であり、未来はどうなるかわからないので、広く分散投資したほうがよいという主張です。これは、最適な資産配分の研究成果である現代ポートフォリオ理論を根拠としています。 いいとこ取りをしたつもりの問題点 全世界株式と米国株式を両方持つことで、両方のインフルエンサーの主張の良いところを取り入れたつもりになる投資初心者がいます。両者のインフルエンサーの共通する主張として、手数料が低い分散投資信託を購入することが推奨されており、低コストの全世界株式や米国株式を選ぶことは悪いことではありません。しかし、自分が何に投資しているのかを理解していないことが最大の問題です。 開き直る投資初心者のリスク 一部の投資初心者は、自分が全世界株式と米国株式を両方持つことについて開き直っている場合があります。彼らは、「何が悪いのかわからない」と主張し、自分自身がどちらにも投資していることを正当化するような発言をします。また、「何も知らなくてもインデックス投資はちゃんとできる」という誤った認識に基づいて、彼らは一部のネットの意見に流され続けることがあります。 しかし、投資初心者が学ぶことを怠ると、誤った金融商品を購入するリスクがあります。投資初心者は、自分自身がどのような資産配分で投資をしているのか、どの程度リスクがあるかを理解して、購入する投資信託と投資金額を決めることが重要です。 適切な投資信託の選び方 前述のように、投資初心者が全世界株式インデックスファンドと米国株式インデックスファンドの両方を購入することによるリスクについて説明しました。しかし、適切な投資信託の選択方法を知っていれば、安定した資産形成が可能となります。以下では、適切な投資信託の選択方法について詳しく説明します。 1. 資産配分の決定 資産配分とは、投資対象の資産を何にどの程度分配するかを決めることです。資産配分は、リスクに対する適正な回避や収益の最大化を図るために非常に重要です。株式に投資する場合、どの国にどの割合で投資をするかの資産配分を決めます。 2. 最大損失金額を踏まえた投資金額の決定 投資においては、損失を被る可能性が常に存在します。したがって、最大損失金額を事前に見極めて、それを超えない程度の金額で投資することが重要です。投資商品によってリスクが異なるため、最大損失金額も変わってきます。例えば、株式には大幅な値下がりの可能性があるため、最大損失金額をより低く設定する必要があります。 株式インデックスファンドに投資する場合、最大半分以下になることを想定して、それでも売らずに生活できる金額を投資しましょう。 3. 購入する投資信託の商品の決定 最後に、資産配分を考慮して、購入する投資信託の商品を決めます。インデックスファンドを選ぶ際は、どの指数に連動しているのか、販売手数料や信託報酬などの管理手数料がどれくらいかかるのかを把握することが重要です。投資信託の手数料が高いと、投資の利益が損なわれる可能性があります。手数料が低い投資信託を選ぶことが、長期的な投資には有利となります。基本的には、販売手数料がなく、信託報酬手数料が低いものを選びましょう。 迷うなら全世界株式 今後も長く米国株式のリターンが高いというのを信じられるのであれば、米国株式をおすすめします。ただし、特に米国だけを信じているわけではない場合は、現代ポートフォリオ理論にもとづいて、全世界に広く分散投資するのがよいでしょう。いずれにせよ、米国株式の割合が高いため、現時点では大きな差はありませんが、迷っているのであれば、投資初心者には全世界株式インデックスファンドをおすすめします。 まとめ 投資初心者であれば、まずはリスク分散を考えた資産配分を決め、最大損失金額を見極めて、手数料の低い商品を選ぶようにしましょう。投資初心者は、ネット上のインフルエンサーが主張する投資信託をただ買うのではなく、最初に資産配分を決めて、その後に商品を選ぶという適切なステップで投資信託を選ぶことが大切です。

2023-03-25 · 1 分
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【無料GPU】囲碁AI KataGoをGoogle Colaboratory上で動かす方法

【お知らせ】 2021/8/26 問題なく動かせる手順に修正しました。 2021/8/22 2021年6月ころから、以前紹介していた方法が使えなくなったため、2021年8月以前に本記事の手順でColab-katagoを使っていた方は、乗り換えに以下の作業が必要です。 Colabのノートブックを以下のものに変更(ngrokのトークン、USER_PASSWORDは今までと同じものが使えます) https://colab.research.google.com/github/mildinvestor/katago-colab/blob/master/colab_katago_gd_en.ipynb 新しいクライアントcolab-katago-gd.exeをダウンロード https://github.com/mildinvestor/katago-colab/releases/download/v1.9.1-alpha/colab-katago-gd.windows.zip Lizzieのエンジン設定変更 colab-katago.exeをダウンロードしたcolab-katago-gd.exeに置き換え 第一引数USER_NAMEを、ノートブック実行時に表示されるGoogle DriveのファイルID(SSH_INFO_GOOGLE_DRIVE_FILE_ID: [ここの文字列])に変更 AlphaGoが人間の実力を超えたのが記憶に新しい囲碁ですが、すでにいろいろな囲碁AIが登場しており、個人のパソコン上でも人間以上に強いAIを動かすことができます。 ただし、囲碁AIはディープラーニングを使用しているため、性能を引き出すには高性能なGPU(グラフィックボード)が必要になります。 そのために、ヘビーな囲碁AIユーザは、高性能な自作パソコンを組んだり、AWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)、Vast.aiなどのクラウドサービスを利用することが一般的です。ただし、クラウドの利用料などが多少なりともかかるので、気軽には利用しにくい面もあります。 クラウドで囲碁AIを動かす方法 aws guide(AWSで囲碁プログラムを起動する方法) Leela Zero を GCE で動かす 〜 その1 Google Compute Engine 設定編 Azure で Leela Zero を動かす手順 Setting up KataGo and Lizzie on vast.ai(英語) 本記事では、Google Colaboratory(Google Colab)という、オンラインでGPUを使った機械学習が利用できるクラウドサービスを利用して、人間以上の強さがあると言われている囲碁AIであるKataGoを無料で動かす方法を紹介します。 Google Colaboratoryは完全無料なので、課金される心配なく使用できます。 本記事を読んでできるようになること GPUの入っていないパソコンからでも、最新の囲碁AIであるKataGoを高速に動かせるようになります。 利用料金は完全無料です。ただし、1回の連続利用時間は最大12時間です。 CPU版のKataGoの数十倍の性能がでるので、Lizzieなどのソフトでの検討に利用可能です。 準備が必要なもの Windows、Mac、Linuxいずれかのパソコン(64bit環境) Googleアカウント ブラウザ(Google Chrome推奨) なお、本記事では、主にWindows10、Chromeブラウザの環境向けに解説します。 基本的にプログラミングや難しい操作は必要ありません。本記事の通りに操作するだけで、KataGoを動かせるようになります。では、説明していきます。 Google Colaboratory(Google Colab)とは Google Colabは、環境構築なしに機械学習などのプログラムをブラウザから実行することができます。Googleが無料で公開しており、Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用できます。 もう少し詳しく言うと、Google ColabはJupyter Notebookのクラウド版です。Jupyter Notebookとは、ノートブックと呼ばれるファイルに、Pythonプログラムを記載して実行したり、説明の文章や図を書いたり、実行結果を保存したりできるツールです。 ...

2021-08-26 · 3 分
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日経電子版でマイルドインベスターが紹介されました

この度、日本経済新聞電子版の「投信ブロガー」のコーナーに、本ブログを運営するマイルドインベスター( @mild_investor)へのインタビュー記事が掲載されました。 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB00005_U1A710C2000000/ 記事の内容と掲載された感想 記事では、私が現在の投資スタイルになるまでのお金の遍歴が赤裸々に紹介されています。 過去に不動産投資を始めようとして騙されてお金を失ったこと その後、投資からは離れていたこと 結婚をきっかけにインデックス投資をメインとして資産形成を始めたこと また、私の投資する際の考え方、これから投資を始める方へのアドバイスも載っています。 これまでの「投信ブロガーインタビュー」のコーナーでは、有名ブロガーの方々や、投資で成功した方々など、素晴らしい方々が紹介されています。しかし、私も妻もお金持ちや投資で成功した「億り人」のような成功者ではなく、たまにちょっとしたブログを書いているだけのいたって普通の人です。 現在の日本においては、夫婦で揃って投資信託で資産形成をすることは、どちらかというと珍しい部類なのかもしれません。しかし、iDecoや「つみたてNISA」などの国も後押しもあり、今後メジャーになっていく過渡期なのだと思います。これからは私のような普通の人が、普通に投資を続けて資産形成をし、老後には経済的に安定した生活を送る、そんな時代になるかもしれない思っています。 これからもTwitterなどでみなさんと交流しながら、長くコツコツと投資を続けていければと思います。今後とも宜しくお願いいたします。 ご興味のある方はぜひ記事をご覧ください。Twitter( @mild_investor)のフォローもお願いします。 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB00005_U1A710C2000000/

2021-07-20 · 1 分
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初心者がDeFiを理解するためのわかりやすい解説

オンラインコミュニティ「 マネーリテラシーの森」では月に1回、参加者がお金に関する勉強会を開催しています。今月は、私がブロックチェーンを応用したサービスであるDeFi(Decentralized Finance、ディーファイ、分散型金融)に関するプレゼンを行いました。本記事ではその資料を説明しながら、DeFiの本質をできるだけわかりやすく解説しています。なお、具体的な資産運用方法などについては触れていません。 なお、本記事は、DeFiでの資産運用を推奨するものではなく、情報提供を目的としております。資産運用に関することは自己責任でお願いします。 個人投資家はまだDeFiを知らない さて、事前にTwitterにてDeFiについて知っているかアンケートをとったところ、以下のような結果が出ました。 DeFiって知ってる? — マイルドインベスター (@mild_investor) June 28, 2021 私のアカウントの周りには個人投資家が集まっており、資産運用や金融に詳しい方が多数いますが、それでも76%が知らないということがわかりました。 私自身もこの分野に関しては素人ではありますが、金融・決済に関わるエンジニアとして仕事をしておりますので、ひとまず概念くらいは理解しておこうと思っています。本記事では、いくつか資料を読んだ上で、本質的な内容を凝縮してお伝えします。 DeFiとは DeFi(Decentralized Finance、ディーファイ、分散型金融)とは、ブロックチェーン上で金融サービスを提供するものです。金融と言っても、Ethreum(イーサリアム)などのブロックチェーン上で表現する通貨を利用します。つまり法定通貨ではなく暗号資産(仮想通貨)を使います。 異なる暗号資産同士の交換ができる取引所のサービス(DEX)、暗号資産の貸し借りができるレンディングサービスなどがすでに動いています。 さて、ついこの間、Twitterでとあるインフルエンサーが紹介していたIRON(アイアン)、TITAN(チタン)というDeFiの話が盛り上がりました。 このIRONというものは、一言でいうと「びた銭」づくりをブロックチェーン上で行ったものになります。「びた銭」づくりとは、銀貨などお金の価値の担保になる金属を薄めて、純度の低い偽のお金を勝手に作ることです。 結局、これは取り付け騒ぎが発生して、TITANは1日にして約40億分の1に価値が暴落するという自体になりました。もし、投資家が仕組みを知らずになんとなくDeFiは儲かりそうと参加していたら、大損していたかもしれません。 これからは、個人投資家は金融リテラシーとしてブロックチェーンやDeFiについても知っておくことが大切だと思います。 DeFi理解への第一歩 DeFiの理解のためには、複数の知識を広く抑えておく必要があります。義務教育のレベルから、金融・経済、さらにはITの知識も必須になります。 特に、「お金の本質」の理解、ビットコインを始めとしたブロックチェーン技術の仕組みを理解しておくことが重要になります。これらについて、まずは説明しておきます。 お金の本質 さて、「お金」とは根本的には一体何なのでしょうか。ここの認識がずれていると、暗号資産は理解できません。答えから言ってしまうと、「お金」とはずばり「共同幻想」です。つまり、「みんなが価値があると信用している対象」がお金です。 これについて詳しく知りたい方は、「 サピエンス全史」が面白く、わかりやすいと思います。是非一読をおすすめします(サピエンス全史では、この共同幻想の能力があったから、ホモ・サピエンスが繁栄したと主張されています)。 そして、人々が「価値をある」と信用するものは、時代によって変わっていきます。 貝や貴金属などの実際に存在する物質、そしてやがて国や企業を信用するようになり、さらにはビットコインの登場により、一部の人々は 「システムそのものを信用する」 ようになりました。この人々が「システムを信用する」ようになったというのがビットコインの革命です。 ...

2021-07-19 · 1 分
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SBI証券で三井住友カードでの投信積立が可能に!楽天証券と比較

2021年2月より、SBI証券で三井住友カードでの投信積立が可能になります。 また、カードでの決済金額の0.5%分ポイントが付与されます。クレジットカードでの投資信託の積立について、SBI証券と 楽天証券 と比較しながらお得度を調べました。 SBI証券のクレジットカードでの投資信託積立の条件 ①SBI証券の投信積立サービスにおける三井住友カードのクレジットカード決済 (決済金額の0.5%分のVポイントを付与) ②三井住友カードアプリ上でのSBI証券総合口座情報の表示 ③Vポイント1ポイント=1円として、SBI証券の投資信託の買付ができる「Vポイント投資」 ④投資信託保有残高に応じてVポイントを付与 株式会社SBI証券と三井住友カード株式会社による「新たな資産運用サービス」の提供に関するお知らせ ただし、SBI証券の口座をすでに持っている場合は、①②のみとなります。また、投資信託保有残高に応じてもらえるのは、VポイントとTポイントどちらかになります。 比較項目三井住友カード経由で新規口座開設した方すでにSBI証券の口座を持っている方投信積立のカード決済 (Vポイント0.5%付与)○○Vポイントでの投資信託買付○×投資信託保有残高に応じたポイント付与VポイントTポイント すでにSBI証券を使っている方は、Vポイントでの再投資はできませんが、Vポイントは貯めることができます。 Vポイントはギフトカードや他のポイントに替えて使うことができるので、使い道は色々ありそうです。 SBI証券と楽天証券のクレジットカードでの投資信託積立のお得度比較 楽天証券ではすでに楽天カードでの投資信託の積立ができます。 SBI証券と 楽天証券 ではどちらがお得なのでしょうか。ポイントの付与率など両者のお得度を比較してみました。 比較項目SBI証券楽天証券対象クレジットカード三井住友カード楽天カードカード年会費無料~1,375円無料決済上限不明5万円/月ポイント種類Vポイント楽天スーパーポイントポイント付与率0.5%1%ポイントでの投資信託買付条件付きで可能※可能 SBI証券は決済上限は不明ですが、楽天証券のほうがポイント付与率が1%と高く、月5万円までの積立については 楽天証券 のほうが良さそうですね。 三井住友カードの年会費は? 三井住友カードの一般カードは、初年度の年会費は無料、2年目以降は条件に応じて、無料~1,375円になります。 Web明細を利用することで825円、リボ払いである「マイ・ペイすリボ」を利用することで無料になります。 リボ払いは金利が高いので、利用することで逆に損することにもなりかねませんので、クレジットカードの使い方には注意が必要ですね。 三井住友カードの年会費の詳細は以下のページから見れます。 三井住友カードの年会費 SBI証券におけるカードでの投資信託積立まとめ SBI証券でのクレジットカードでの投資信託の積立のまとめは以下です。 SBI証券で三井住友カードで投資信託を積立買付することで0.5%のVポイントをゲットできる 決済上限額は不明だが、月5万円以下なら楽天証券のほうが付与されるポイントが多い 三井住友カードは2年目以降年会費がかかることに注意 SBI証券でもクレジットカードでの投資信託の買付ができるようになったのは、個人投資家にとって好ましいことだと思います。SBI証券をメインに使っている方は、投資信託の積立をしながらポイントを貯めることができるようになり、ますます投資にかかるコストが低くなりました。 一方、ライバルである 楽天証券 との比較においては、月5万円までの投資信託の積立においては、 楽天証券 のほうがポイントの付与が多くポイントでの再投資もできるので、 楽天証券 が優位にありそうです。

2020-07-29 · 1 分
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9資産分散投資・スタンダード<DC年 金>の評価

「9資産分散投資・スタンダード<DC年金>愛称:わたしへの贈りもの」のご紹介と評価を述べます。 確定拠出年金でこの投資信託(ファンド)に投資するのってどうなの?選んでも大丈夫なの?という疑問を持っている方は、お読みいただけると嬉しいです。 9資産分散投資・スタンダード<DC年金>とは 9資産分散投資・スタンダード<DC年金>は、複数の資産を組み入れたバランスファンドです。「DC年金」という名前の通り、確定拠出年金専用の投資信託であり、確定拠出年金でのみ購入できます。 http://www.am-one.co.jp/fund/summary/313879/ ちなみに、私の所属している会社の企業型確定拠出年金においては、未選択時に自動的に設定される商品になっており、以下の記事でも少し取り上げています。 おすすめできない商品が除外。弊社の確定拠出年金の商品見直しを個人投資家が絶賛!その理由は? 資産配分(アセットアロケーション) 9資産分散投資・スタンダード<DC年金>の資産配分は以下の通りです。 グラフにすると以下のようになります。 低リスク資産である国内債券と先進国債券(為替ヘッジあり)だけで75%を占めています。さらに、現金(短期金融資産)も5%ありますので、80%は安定的な資産になります。 残りの20%は、高リスク資産である株式12.5%、リート(不動産)は3%、先進国債券(為替ヘッジなし)2%、新興国債券2.5%となっています。 ざっくりまとめると、以下のような配分になります。 ざっくり資産配分 低リスク資産:80% 高リスク資産:20% 先進国債券は為替ヘッジをつけることで、ヘッジコストはかかりますが、為替リスクを軽減しながら債券のリターンを得ることができ、値動きが安定します。公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)においても、海外債券はヘッジ付きで運用し、国内債券の代替として扱う流れになってきています。 一般的には、金融危機が起きると円高になり、為替ヘッジなし海外債券は株式と一緒に下落してしまうので、株価下落時のクッションとして、為替ヘッジありの先進国債券は有効とされています。 リスクと期待リターン 投信アシスト つみたて&分散シミュレーション を使って、リスク・リターンを見積もってみました。 期間は 【2003/03/31 〜 2019/11/29】までとし、短期金融資産については入力できないので、その分は国内債券としました。その結果は以下です。 リスクとリターン リターン:3.4% リスク:3.0% バランスファンドとしては、低リスク・低リターンの部類ですね。 過去のシミュレーションにおいても、比較的安定して推移しています。リーマンショックにおいても、10%強の下落で済んでいます。 コスト 購入時手数料、信託財産留保額ともに0円であり、売買時にはコストは掛かりません。 信託報酬は年率0.176%(税抜0.16%)となっており、バランスファンドとしては最安クラスとなっています。 2018~2019年末までの値動きと純資産額 設定来のチャートと純資産額の推移は以下のようになります。 2018年末の株価急落時も下落は2%程度に抑えられており、リスクが低くなっています。一方で、2019年の株高時にはリターンもある程度でています。 純資産額は100億円近くあり、ファンドがなくなる(繰上償還される)リスクは少ないと思います。純資産額が2019年9月から急増していますが、確定拠出年金のデフォルト商品に設定され、自動的に移管されてきた分かもしれませんね。 9資産分散投資・スタンダード<DC年金>の評価 9資産分散投資・スタンダード<DC年金>の評価をまとめると以下のようになります。 9資産分散投資・スタンダード<DC年金>の評価 9資産に幅広く分散し、低リスク資産の比率が多め 低リスク・低リターンで2~3%の利回りで安定的な運用をしている 十分に低コストであり、長期保有して問題なし 個人的には、こんな方におすすめです。 こんな方におすすめ 投資信託を買うのが初めてで怖いので、なるべく低リスクで運用したい方 退職間近で安定的に運用したい方 自分で投資するのが面倒な方 なお、コストについては、十分安いですが、ほとんどが低リスクの資産であることを考慮すると、もっと安く済ませる方法もあります。例えば、低リスク資産はコストのかからない元本保証型とし、高リスク資産は株式インデックスファンドだけとすると、仮に株式インデックスファンドの信託報酬を0.2%とした場合、以下のようになります。 先進国株式(20%)×信託報酬(0.2%)=年率0.04% つまり、コストを4分の1にまで減らせます。一方で、株式以外の複数の資産に分散できること、自動的に資産配分をリバランスしてくれることに対して価値を感じるのであれば、十分に低コストであり、過度に気にしなくても問題ないでしょう。 若い方はもっと株式比率が高くても問題なし 運用期間が20年以上とれる20~40代の方は、もっとリスクを取って株式主体の運用で問題ないと思います。 もっと言えば、ご自身の金融資産は確定拠出年金だけではないので、確定拠出年金だけをみて資産配分を決めるのではなく、「金融資産全体として資産配分する」ことが合理的です。 確定拠出年金は株式100%での運用をおすすめする理由は、以下の記事をご参照ください。 【初心者向け】確定拠出年金は何を買えばいい?【iDeCo】

2020-01-04 · 1 分
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つみたてNISAで何を買うべきかオススメ投資信託診断

老後の資産形成のために、つみたてNISAを始めてみようと思うけど、いっぱい種類があって、どの投資信託(ファンド)を買えばいいのかわからない…。 私にぴったりな投資信託が知りたい! このような悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。 そこで今回は、つみたてNISAで初めて投資デビューする方向けに、個人的おすすめのファンドを診断するチャートを作ってみました。 どれもシンプルかつ低コストで長期運用に適したものを選んだつもりです。購入する投資信託を迷われている方の参考になれば嬉しいです。なお、これらの投資信託は、SBI証券、楽天証券で購入できるものから選んでいます。 つみたてNISAおすすめファンド診断 さっそく、おすすめの投資信託を診断してみましょう!質問に「はい」または「いいえ」で答えてください。 [yesno_chart sid=“1”] 診断結果が出ましたか?それぞれの診断結果に基づく、おすすめファンドの詳細をご紹介します。 株式100%のおすすめファンド リスク耐性が高く、20年間持ち続けられる方は、 全世界の株式に分散投資するファンド一本 での運用がおすすめです。 全世界株式 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(通称:楽天VT) 楽天VTは分散に優れていますが、コストはeMAXIS Slim全世界株式のほうが優れています。どちらにするかは好みの問題です。 また、最近個人投資家に人気の米国株に分散投資するファンドもありだと思います。ただし、個人的には、特に強い理由がないのであれば、米国以外にも広く分散している全世界株式をおすすめします。 米国株の投資信託を選ぶ場合、S&P500を代表とする幅広い株式に分散し、低コストのものを選びました。この中であればどれを選んでも好みの問題です。 米国株 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI) 株式7割、債券3割のバランスファンド 少しリスクを抑えたい場合は、債券を含むバランスファンド一本で運用するのをおすすめします。3割債券を含むものの、暴落時にはそれなりに下がる可能性がありますので、取れるリスクに応じて投資金額を調整しましょう。 株式重視バランスファンド 楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型) DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型) 年金運用に近いバランスファンド リスクをなるべく抑えたい場合は、年金運用に近い株式5割、債券5割のバランスファンド一本で運用することをおすすめします。 リターンも小さくなってしまいますが、安定的な運用が見込まれます。ただし、やはり暴落時は10%以上下落しますので、その点はご承知おきください。 株式5割債券5割バランスファンド 楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型) DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型) <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) リスクを取りたくないなら預貯金 投資にはリスクがつきものです。リスクを取れない場合は、無理に投資してはいけません。経済的な余裕がない場合は、つみたてNISAを始めようとするのではなく、まずは預貯金など元本保証の資産を増やしていきましょう。 投資を勉強したいのであれば、月1000円など少額を積立投資するのに合わせて、インデックス投資に関する書籍を読んで、リスクに対する理解を深めるのもよいかもしれません。 最終的には自己判断を ここまで「おすすめファンド診断」と銘打って、個人的なおすすめ投資信託をご紹介しましたが、最終的にはご自身の考えに合わせて判断されてください。 ちなみに、私はeMAXIS Slimシリーズの国内株式、先進国株式、新興国株式を組み合わせています。 以上、参考になりましたら幸いです。 つみたてNISAはこの8本から選びなさい 中野晴啓 amazon.co.jp 図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください 山崎 元 amazon.co.jp “税金ゼロ の資産運用革命 つみたてNISA、イデコで超効率投資 田村 正之 amazon.co.jp 改訂版 お金は寝かせて増やしなさい amazon.co.jp

2019-12-01 · 1 分
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「山崎元が斬る!グローバル3倍3分法」に参加し、強みと弱点・今後の展望を聞いてみた。

本日2019/10/26 「山崎元が斬る!グローバル3倍3分法」 というイベントに参加してきました。 経済評論家の山崎元さんと日興AMの商品開発者である有賀潤一郎さんが対談し、 山崎さんの評価、有賀さんからファンドの説明が聞けるというものです。また、参加者が直接ファンドに対する質問ができ、その回答が聞けました。 この中で印象に残ったものや、私が個人的に気になっていた質問に対する回答をご紹介します。 グローバル3倍3分法とは グローバル3倍3分法というファンド(投資信託)は、一言でいうと、「効率的なポートフォリオにレバレッジをかければ、有効フロンティアを超えるパフォーマンスをだせるでしょ!」というコンセプトの商品です。 ある程度現代ポートフォリオ理論の概要を理解している必要がありますが、ファンドの説明や強みについては、公式ページに書いてあります。 ここでは詳しい説明はしませんが、興味のある方は以下の公式ページからどうぞ! グローバル3倍3分法 山崎元さんのグローバル3倍3分法に対する評価 インデックス投資を推奨する山崎元さんですが、グローバル3倍3分法は真面目に作られたファンドで、コストも良心的であり、面白いものがでてきたという評価でした。 また、投資対象として問題ないと思っているようで、総じて好意的でした。 特に、若い世代で人的資本が大きい方については、レバレッジをかけることは「あり」だと言っていました。 つまり、積立だと時間がたつほど投資金額(エクスポージャ)が大きくなっていくので、そこで下落したら損が大きいです。投資開始時からレバレッジをかけてエクスポージャを大きくしておいて、だんだんレバレッジを減らしていく方法もありだとのことです。 ただし、分配型については選ばないほうがよいとのことです。1年決算型を選んで、自分で取り崩しましょう。 参考ですが、山崎さんはレバレッジ投資について過去に以下のような記事を書かれています。 「レバレッジを掛けた積立投資」が「あり」だと考える理由 グローバル3倍3分法への疑問に対する回答 本イベントの開始前から、スマホで随時質問できるようになっていたため、気になっていた質問を投稿しました。 結果、ほとんどの質問について、ライブ中継中や、中継後に答えていただけました。 日興AMさんありがとうございます! この中から、自分でした質問や、説明を聞いてなるほど!と思った内容を列挙します。 コストについて 質問1 信託報酬が低い理由は何か。 回答1 営業費用をなるべくかけず、自分で調べて買う個人投資家(業界ではDIY投資家というそうです)向けに売っているため。大きい金額を長期で運用してもらうことで、信託報酬が低くても売上ボリューム(純資産金額×運用年数×信託報酬)がある。また、3倍のレバレッジをかけているので、エクスポージャ(投資金額の3倍)に対するコストは相当低いと考えている。 質問2 先物取引にかかっているコストどれくらいあるか。 回答2 先物価格の中に短期金利分のコストが織り込まれている。債券先物取引では、流動性が高いものを使っているので、それほどコストは掛かっていない。 (ロールオーバーやマイナス金利についても答えていただけましたが、正直、知識不足で理解できませんでした。) 運用期間について 質問 運用期間を10年間に設定されている理由と、延長する可能性はあるか? 回答 会社の方針として、一旦はファンドの運用期間は10年間と設定する。延長するかどうかは法律上言えないが、ファンドの運用状況次第で延長することがある。また、運用金額上限を1兆円としているが、流動性が高いもので組んでるので、それ以上に運用金額が大きくなっても問題ないと思っている。 (運用期間延長&運用金額の上限を緩和する可能性は高そうなニュアンスでした!) 投資タイミング 質問 投資タイミングについて、山崎元さんはインデックスファンドの一括投資をすすめているが、グローバル3倍3分法も同様か? 回答 そのときどきで最適な投資金額(エクスポージャ)を運用すれば良いため、積立にこだわらず、手元資金があるなら一括で良い。 レバレッジ型バランスファンドの登場について 質問 レバレッジをかけるにあたって、運用会社にとって投資信託ならではの制約はどういったものがあるか。今まで同様のファンドが少なかったのはなぜか。 回答 運用の制約として、投資信託では投資のために借金できないので、先物を使う必要がある。また、商品化するにあたって、先物・その他チェックしなければならない項目がたくさんある。 今までこのファンドが出ていなかったのは、債券先物の指数が出そろったのが最近であるため、バックテストや商品説明ができるようになったのが最近になってからだったから。構想自体は15年前からあった。 リスクパリティについて 株式60%、REIT40% に対して債券200% で、ざっくりリスクが均等(リスクパリティ)になると考えているが、実は債券の割合は200%でも少ない。 山崎さんの補足:レイ・ダリオが言うには債券3:株式1くらいでリスクが均等になる。 このファンドの弱点について 質問 金利上昇期は、債券下落とレバレッジをかけることによる金利コストによってパフォーマンスが落ちると思うが、見解をお聞きしたい。 回答 リーマンショックや、長期金利上昇と株式下落が同時に起きる、例えばスタグフレーションのような状況ではパフォーマンスは良くないと思われる。ただし、そのような状況は長く続かないことを期待して設計している。 短期視点でみるのでなく、長期での運用という視点でみてほしい。 懇親会で日興AMさんに聞いたグローバル3倍3分法の秘密 イベント後の懇親会では、日興AMさんや参加者の方々と色々お話できました。 無料で豪華な食事や飲み物も振る舞われ、内心ホクホクでした(^o^) その中で、日興AMさんから色々面白い情報が聞けたので、一部ご紹介します。 自分でポートフォリオを組むときよりも投資信託が有利な点 個人でも似たようなポートフォリオを組むことはできるかもしれないが、自動的にリバランスされ、リバランスしたときに課税されないことが投資信託を利用するメリット。 (個人的には、自分で運用すると心理的にルール通りに運用できないこと、またファンド内だと先物と現物の損益通算ができるので、その点でも有利だと思いました) グローバル3倍3分法の売れ行きについて 現時点で、運用資産は約3700億円あり、1日に約40億円ほど増えているとのこと。 最初は対面式で売れていたが、最近はネット証券からのほうが多い。販売手数料が約0.2%しかないので、対面型の証券会社では扱ってくれないところも多い。 ...

2019-10-26 · 1 分
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【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(5) マイニング(Proof of Work)

前回は、二重支払い問題と取引の改ざん問題について解説しました。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(4) 二重支払いと取引の改ざん 第一回から読みたい方はこちらからどうぞ。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説 (1)ビットコインの何がすごい? 今回はついに最終回です。ビットコインの取引の承認の仕組みであるブロックチェーンとProof of Work(マイニング)について、わかりやすく説明していきます。 ブロックチェーンとは「取引のかたまりをつなげる」こと まずは、ブロックチェーンのイメージをつけていきましょう。 ブロックチェーンとは、その名の通り取引の入った箱(ブロック)をつないだものです。 ブロックチェーン ブロック:複数の取引が入った箱 チェーン:ブロックをつなげたもの 上の図のように、 単語カードの束をリングでつなげていくイメージです。それぞれの単語カードが取引で、リングをつなげていくようなイメージです。 さて、イメージがついたところで、ブロックの中身をもう少し詳しく見ていきましょう。 ブロックの中には、以下のものが入っています。 ブロックの中身 前のブロックのハッシュ値 複数の取引データ(厳密にはブロック内の全取引から作られるハッシュ値) ナンス(ブロックのハッシュ値を調整するためのデータ) ブロックは、**前のブロックとのつながり(チェーン)を示すために、前のブロックのハッシュ値を持っています。**ブロックのハッシュ値は、これらの前のブロックのハッシュ値、ブロック内の全取引、ナンスから計算されます。 Proof of Work(マイニング) Proof of Workとは直訳で仕事の証明です。具体的には、このブロック内の取引を承認するためのお仕事(ブロックを作成するための手順)です。 ビットコインでは、「ブロックのハッシュ値がある値より小さければ、正式なブロックとして認める(取引を承認する)」というルールを設けています。 ハッシュ値は、データがわずかでも変わると全く別の値になりますので、ナンスを違う値に変えると別の値になります。 取引を承認するためには、ひたすらナンスの値を変えて、このルールを満たすハッシュ値が見つかるなるまでハッシュ値を計算しつづける必要があります。狙ったハッシュ値を作ることはできませんので、これには大変な回数の計算が必要になります。 イメージとしては、ナンスをカレーの隠し味に例えると、美味しい隠し味が見つかるまで、いろいろな隠し味を試して味見をするという感じです。 ルールを満たすハッシュ値が作れるいいナンスが見つかると、そのブロックが承認されます。さらに、最初にナンスを見つけた人はビットコインがもらえます。 大変な計算をこなしたことへのご褒美ですね。このようなインセンティブ設計がうまく働いているため、取引に関わる二者以外に、自らすすんで承認してくれる第三者がいるのです。 このブロックを承認するための 一連の計算は、金(ゴールド)を得るために鉱山を採掘するのに似ているので**マイニング(mining)や採掘と呼ばれています。また、マイニングをする人はマイナー(miner)**と呼ばれています。 このProof of Workによってブロックがつながっていくことで、「いつ取引されたか」、つまり取引の順序が確定します。 改ざんを防ぐ仕組み これまで説明した仕組みを使って、ビットコインのシステムがどのように二重支払いや改ざんを防いでいるのか見ていきましょう。 改ざんの検知 取引を改ざんした場合、ブロックのハッシュを計算するための一部のデータが変わります。そうすると、ブロックのハッシュ値は全く違う値に変わります。 つまり、取引が改ざんされている場合「ブロックのハッシュ値はある値より小さいハッシュ値でなければならない」という ルールを満たさない値に変わっている可能性がきわめて高い ということです。 この改ざん検知のための計算は、1回のハッシュ値計算のみで済むため、ビットコインの参加者は誰でも簡単に改ざんを検知できます。 改ざんを防ぐ仕組み さらに、ビットコインにおいては、「一番長いチェーンを正しいものとする」というルールがあります。 過去の取引を改ざんしたい場合、他のマイナーがどんどん正しいチェーンのブロックを承認し続けているなかで、それ以上のスピードでマイニングを続け、一番長いチェーンを作成しなければなりません。 これを実現するためには、ビットコインのマイニング全参加者の半分以上の計算量が必要になります(この手法は51%攻撃と呼ばれています)。 ビットコインでは、全世界でマイニングに大量の電力が使われていますので、現実的には不可能に近いでしょう。 このように、マイニングの計算パワーが十分大きい状況において、一度確定した取引は改ざんがきわめて難しい仕組みになっています。 二重支払いをしようとする場合も、ブロック内にすでに確定した取引がある状況で、その取引を削除する必要がありますので、 改ざんと同様です。 まとめ これまで全5回に渡ってビットコインとブロックチェーンの仕組みを説明していきました。 ビットコインの仕組み お金の表し方 取引の表し方 取引の承認 ビットコインの仕組みを知っていれば、他の 暗号資産(仮想通貨)もビットコインの影響は多かれ少なかれ受けていますので、理解しやすいと思います。 もし、ビットコインをはじめとした暗号資産(仮想通貨)を購入される場合は、私は、その暗号資産の仕組みを調べてから買ったほうが無難だと思います。 例えば、**改ざんを防ぐ仕組みが脆弱だと、あなたの暗号資産が盗まれてしまうかもしれません。**信用できる第三者がいないということは、裏を返せばすべて自己責任の世界であり、クレジットカードのように盗まれた場合の補償はありません。 もし、ビットコインを買ってみたいという方は、その際にこのシリーズを見返していただければ幸いです。 あとがき ビットコインの仕組みを理解するためには、専門用語や暗号方式など、それなりの前提知識が必要であり、一般向けの入門書やWebではここまで説明していないものが多いです。 ...

2019-07-25 · 1 分
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【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(4) 二重支払いと取引の改ざん

前回は、ビットコインで取引がどう表されているかを説明しました。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(3) 取引の表し方 今回は、今まで紹介してきた取引の仕組みだけでは解決できない問題点について触れていきます。 第一回から読みたい方はこちらからどうぞ。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説 (1)ビットコインの何がすごい? 取引の作り方を前回説明しました。これで取引ができるようになり、取引の履歴を作れるようになったので、お金として機能しそうです。 しかし、今まで説明した取引の仕組みだけでは、以下の2点問題が発生してしまいます。 二重支払い問題 取引の改ざん問題 今回は、これらがどういう問題か説明します。 二重支払い問題 二重支払い問題について説明します。 Aさん(図の左側の黒い人)が100円を持っているとします。送金者であるAさんにこれを送金する権利がありますので、Aさんが取引を作成します。 Aさんは、Aさんの100円をBさんに払う取引を作成します。それを確認したBさんは、Aさんにチョコレートを渡します。 一方で、Aさんは、Cさんにも100円払う取引を作成できます。それを確認したCさんは、Aさんにりんごを渡します。 ちょっと待ってください。Aさんは、もともと100円しか持っていないのに、200円分の支払いをしています。これはおかしいですね。 今まで説明してきた「Aさんに送金する権利がある」という仕組みだけだと、「Aさんが100円を持っている」という状態から、Aさんが自由に複数の取引を作成できてしまいます。 どちらの支払いが正しいのでしょうか。最初に取引したBさんのものが正しく見えますが、取引には「いつ」という時間情報が入っていないので、どちらが正しいか見分けることができないのです。(仮に取引情報に時間を含めても、Aさんが悪意を持っていれば、両方の取引に同じ時間を設定できてしまうので、信用できない) このような問題を二重支払い問題といいます。 取引の改ざん問題 次に、取引の改ざん問題について説明します。 例えば、AさんはBさんへ100円支払い、チョコレートをもらったとします。 その後、Aさんがその取引データを削除し、なかったことにできるとしたらどうでしょう。Aさんの100円は支払われなかったことになり、Bさんからチョコレートをただで奪ったことになります。 当然、このようなことはあってはならないですよね。 このように、誰かの好きなように取引を書き換えたり削除できる問題を取引の改ざん問題といいます。 取引の承認 取引に直接関わる2者だけの仕組みでは、二重支払いや取引の改ざんができてしまうことがわかりました。 現実の通貨での銀行振込では、これを防ぐために、銀行などの信用のある第三者がチェックしています。つまり、コンピュータの仕組みではなく、社会の仕組みによって信用を担保しているというわけです。 ビットコインのすごいところは、このような社会的に信用できる第三者がいないなかでも、これらの不正がないことを保証する仕組みを発明したところです。 次回:取引の承認の仕組み 二重支払い問題と取引の改ざん問題について、解説しました。 次回は、これらを解決するための取引の承認の仕組みであるブロックチェーンとProof of Workについて解説します。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(5) マイニング(Proof of Work) いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン amazon.co.jp ブロックチェーンの衝撃 amazon.co.jp

2019-07-24 · 1 分