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ChatGPT系AIによる情報格差社会を生き残るために

現代において、情報技術の発展に伴い、情報強者と情報弱者の格差が生じています。特に、ChatGPT系AIの登場により、情報格差は拡大すると予想されます。本記事では、ChatGPT系AIの向き・不向きについて説明します。また、ChatGPT系AIの登場によって今後人間に必要になってくるスキルについて考えてみます。 ChatGPTとは ChatGPTは、OpenAIが開発した人工知能です。ChatGPTは、様々な言語のテキストデータを学習しており、自然な文体で回答を生成することができます。ChatGPTは、オンラインの会話ボットや言語処理タスクに利用されており、利用者の意図を理解し、それに基づいた適切な応答を返すことができます。ChatGPTは、最新の技術として注目を集めています。 ChatGPTは以下から使用できます。 https://openai.com/blog/chatgpt ChatGPTがもたらす新たな情報弱者 以前から、パソコンが使えない人、ググれない人、スマホが使えない人は、情報弱者と呼ばれていました。しかし、ChatGPT系AIの登場により、「AIが使えない人」も情報弱者に含まれるようになると思われます。なぜなら、AIを使いこなすことができる人は、AIを活用して仕事の生産性を高めたり、より多くの情報を収集したりすることが可能になります。一方、AIを使いこなせない人は、情報収集や仕事の効率化において不利な立場に立たざるを得なくなると予想されます。今後、AIを使いこなせる人とそうでない人との差は、ますます大きくなっていくでしょう。 ChatGPT登場後はニュータイプの時代 ChatGPTの登場により、今まで人間がもっていた自己の力をつけるスキル、自己で仕事をこなすスキル、組織の人々とうまく協力するスキルに加え、AIの能力を引き出すためのスキルが必要になりました。生身の人間がガンダムに乗るニュータイプのパイロットになるかのように、人間には大きな変化が求められるようになります。AI時代に必要なスキルの例を挙げてみます。 AIで自分の力をブーストするスキル AIを使いこなすためには、自分自身のスキルをAIで補完する必要があります。例えば、AIを使ってプログラムを作成したり、ブログの記事を執筆することができます。AIが細かい作業を行うことで、自分自身の時間を節約することができ、より多くのことを成し遂げることができます。 スキルアップをするスキル AIを使ってスキルアップするためには、まずどのような情報を得るかを考え、AIが提供する情報を選別するスキルが求められます。また、スキルアップのプロセスを理解し、計画的かつ継続的に学ぶことが大切です。自己評価スキルも必要であり、自分が何を学びたいのか、どの程度のスキルを身につけたいのかを明確にし、自分のスキルを客観的に評価し、改善することが大切です。 ChatGPTが向いていること 私がChatGPTを使ってみて、向いていると思ったことを説明します。 作業をやらせる ChatGPTは、細々とした作業を一気にやらせることができます。例えば、プログラミングやブログ執筆などの作業は、下書きをChatGPTに任せることで大幅に時間短縮が可能です。また、ChatGPTによって作業を自動化することで、人間がより重要な業務に集中できるようになります。 スキルアップ 自分のよく知らない分野については、ChatGPTから手っ取り早く概要を教えてもらうことができます。例えば、新しい分野に興味を持った場合、ChatGPTに概要の説明を依頼することで、基本的な概念や用語の理解をスムーズに進めることができます。 作業の段取りを考える ChatGPTは、作業の段取りを考えることもできます。例えば、プロジェクト管理やスケジュール管理など、作業の計画や段取りをChatGPTに依頼することで、スムーズな進行が期待できます。 作業の間違いを指摘してもらう(レビュー) ChatGPTは、作業の間違いを指摘してもらうこともできます。例えば、文章の校正やコードのレビューなど、ChatGPTによってミスをチェックすることで、品質を向上させることができます。 創作 ChatGPTは、小説やゲームなどの創作にも活用できます。例えば、ChatGPTにストーリーのアイデアを提供してもらうことで、創作の幅を広げることができます。また、ChatGPTにキャラクターの設定や世界観の構築を依頼することで、創作の手間を省くことができます。 ChatGPTが向いていないこと ChatGPTに向いていることが色々ある一方で、あまりChatGPTには向いていないこともあります。 正確な情報が必要なものに対する質問 ChatGPTは自然言語処理技術を用いたAIであり、与えられた情報から自動的に回答を生成します。しかし、その回答が必ずしも正確であるとは限りません。特に、専門的な分野や複雑な問題については、回答が間違っている可能性が高いです。そのため、正確な情報が必要な場合は、信頼できる情報源や専門家に相談することが必要です。 自分がよく知らない分野への作業依頼 ChatGPTを利用することで、自分がよく知らない分野についても作業を依頼することができます。しかし、自分が価値判断や正当性の確認ができない場合には、実用的なレベルまで引き上げることができません。例えば、法律や医学などの専門分野に関する問題については、ChatGPTの回答を鵜呑みにすることはできません。こうした場合は、専門家に相談することが必要です。 プログラミングを依頼する場合も、内容があっているか、人間が内容を確認・テストする必要があります。余談ですが、テストコード作成作業の一部をChatGPTに依頼することもできるので、テストの作業自体もChatGPTを使えば効率化できます。 実験的な研究や独創的な発想 ChatGPTなどの自然言語処理技術は、大量のデータから学習するため、既知の情報をもとにした答えを出すことが得意です。しかし、未知の情報を扱う場合や、新しい発想を生み出す場合には、ChatGPTのような自然言語処理技術だけでは限界があります。 ChatGPTの登場による人間のスキル要件の変化 ChatGPTの登場によって、人間に求められるスキルが大きく変化することが予想されます。AIがタスクを遂行することで必要なスキルや能力が不要になる一方で、AIにはできないことが求められるようになります。 社会ニーズや課題を見つけられるスキル これからを生きる人間に必要なスキルとしては、まずAIを使って上手に解決できる社会ニーズや課題を見つけるスキルが挙げられます。AIはデータ解析ができますが、社会的な問題や解決方法を見極めることは人間にしかできません。 課題解決方法の理解をするスキル AIを使って課題解決を行うためには、課題解決方法の概念を理解することが必要です。AIは与えられたデータに基づいて回答を生成しますが、それがどのようにして得られるものであるかを理解することが重要です。 AIに論理的かつ明確に伝えるスキル AIに論理的かつ明確に課題を伝えることができるスキルが求められます。AIは自然言語処理の技術を使って人間とコミュニケーションを行いますが、人間が言いたいことを正確に伝えることができるかどうかが重要です。また、どのようにAIとやり取りをしたらうまくいくかという「プロンプト・エンジニアリング」の分野も日進月歩で進んでおり、新しい手法やツールが続々と開発されています。 AIの回答内容の正確性と価値判断ができるスキル AIが生成した回答内容の正しさを確認することや、回答内容の価値判断をすることが必要です。AIはデータ解析ができますが、正しい情報を選び出すことは人間にしかできません。 AIを使って能力を向上させるスキル 最後に、AIを使って自分の能力を向上させるスキルが求められます。AIは人間が学ぶための有用な情報を提供することができますが、それを活用して自分自身の能力を向上させることができるかどうかが重要です。 まとめ ChatGPT系AIの登場によって、人間に求められるスキルが大きく変わる可能性があります。ChatGPTの向き・不向きを理解して、よりうまく使いこなせるようになりましょう。

2023-03-28 · 1 分
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【無料GPU】囲碁AI KataGoをGoogle Colaboratory上で動かす方法

【お知らせ】 2021/8/26 問題なく動かせる手順に修正しました。 2021/8/22 2021年6月ころから、以前紹介していた方法が使えなくなったため、2021年8月以前に本記事の手順でColab-katagoを使っていた方は、乗り換えに以下の作業が必要です。 Colabのノートブックを以下のものに変更(ngrokのトークン、USER_PASSWORDは今までと同じものが使えます) https://colab.research.google.com/github/mildinvestor/katago-colab/blob/master/colab_katago_gd_en.ipynb 新しいクライアントcolab-katago-gd.exeをダウンロード https://github.com/mildinvestor/katago-colab/releases/download/v1.9.1-alpha/colab-katago-gd.windows.zip Lizzieのエンジン設定変更 colab-katago.exeをダウンロードしたcolab-katago-gd.exeに置き換え 第一引数USER_NAMEを、ノートブック実行時に表示されるGoogle DriveのファイルID(SSH_INFO_GOOGLE_DRIVE_FILE_ID: [ここの文字列])に変更 AlphaGoが人間の実力を超えたのが記憶に新しい囲碁ですが、すでにいろいろな囲碁AIが登場しており、個人のパソコン上でも人間以上に強いAIを動かすことができます。 ただし、囲碁AIはディープラーニングを使用しているため、性能を引き出すには高性能なGPU(グラフィックボード)が必要になります。 そのために、ヘビーな囲碁AIユーザは、高性能な自作パソコンを組んだり、AWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)、Vast.aiなどのクラウドサービスを利用することが一般的です。ただし、クラウドの利用料などが多少なりともかかるので、気軽には利用しにくい面もあります。 クラウドで囲碁AIを動かす方法 aws guide(AWSで囲碁プログラムを起動する方法) Leela Zero を GCE で動かす 〜 その1 Google Compute Engine 設定編 Azure で Leela Zero を動かす手順 Setting up KataGo and Lizzie on vast.ai(英語) 本記事では、Google Colaboratory(Google Colab)という、オンラインでGPUを使った機械学習が利用できるクラウドサービスを利用して、人間以上の強さがあると言われている囲碁AIであるKataGoを無料で動かす方法を紹介します。 Google Colaboratoryは完全無料なので、課金される心配なく使用できます。 本記事を読んでできるようになること GPUの入っていないパソコンからでも、最新の囲碁AIであるKataGoを高速に動かせるようになります。 利用料金は完全無料です。ただし、1回の連続利用時間は最大12時間です。 CPU版のKataGoの数十倍の性能がでるので、Lizzieなどのソフトでの検討に利用可能です。 準備が必要なもの Windows、Mac、Linuxいずれかのパソコン(64bit環境) Googleアカウント ブラウザ(Google Chrome推奨) なお、本記事では、主にWindows10、Chromeブラウザの環境向けに解説します。 基本的にプログラミングや難しい操作は必要ありません。本記事の通りに操作するだけで、KataGoを動かせるようになります。では、説明していきます。 Google Colaboratory(Google Colab)とは Google Colabは、環境構築なしに機械学習などのプログラムをブラウザから実行することができます。Googleが無料で公開しており、Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用できます。 もう少し詳しく言うと、Google ColabはJupyter Notebookのクラウド版です。Jupyter Notebookとは、ノートブックと呼ばれるファイルに、Pythonプログラムを記載して実行したり、説明の文章や図を書いたり、実行結果を保存したりできるツールです。 ...

2021-08-26 · 3 分
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初心者がDeFiを理解するためのわかりやすい解説

オンラインコミュニティ「 マネーリテラシーの森」では月に1回、参加者がお金に関する勉強会を開催しています。今月は、私がブロックチェーンを応用したサービスであるDeFi(Decentralized Finance、ディーファイ、分散型金融)に関するプレゼンを行いました。本記事ではその資料を説明しながら、DeFiの本質をできるだけわかりやすく解説しています。なお、具体的な資産運用方法などについては触れていません。 なお、本記事は、DeFiでの資産運用を推奨するものではなく、情報提供を目的としております。資産運用に関することは自己責任でお願いします。 個人投資家はまだDeFiを知らない さて、事前にTwitterにてDeFiについて知っているかアンケートをとったところ、以下のような結果が出ました。 DeFiって知ってる? — マイルドインベスター (@mild_investor) June 28, 2021 私のアカウントの周りには個人投資家が集まっており、資産運用や金融に詳しい方が多数いますが、それでも76%が知らないということがわかりました。 私自身もこの分野に関しては素人ではありますが、金融・決済に関わるエンジニアとして仕事をしておりますので、ひとまず概念くらいは理解しておこうと思っています。本記事では、いくつか資料を読んだ上で、本質的な内容を凝縮してお伝えします。 DeFiとは DeFi(Decentralized Finance、ディーファイ、分散型金融)とは、ブロックチェーン上で金融サービスを提供するものです。金融と言っても、Ethreum(イーサリアム)などのブロックチェーン上で表現する通貨を利用します。つまり法定通貨ではなく暗号資産(仮想通貨)を使います。 異なる暗号資産同士の交換ができる取引所のサービス(DEX)、暗号資産の貸し借りができるレンディングサービスなどがすでに動いています。 さて、ついこの間、Twitterでとあるインフルエンサーが紹介していたIRON(アイアン)、TITAN(チタン)というDeFiの話が盛り上がりました。 このIRONというものは、一言でいうと「びた銭」づくりをブロックチェーン上で行ったものになります。「びた銭」づくりとは、銀貨などお金の価値の担保になる金属を薄めて、純度の低い偽のお金を勝手に作ることです。 結局、これは取り付け騒ぎが発生して、TITANは1日にして約40億分の1に価値が暴落するという自体になりました。もし、投資家が仕組みを知らずになんとなくDeFiは儲かりそうと参加していたら、大損していたかもしれません。 これからは、個人投資家は金融リテラシーとしてブロックチェーンやDeFiについても知っておくことが大切だと思います。 DeFi理解への第一歩 DeFiの理解のためには、複数の知識を広く抑えておく必要があります。義務教育のレベルから、金融・経済、さらにはITの知識も必須になります。 特に、「お金の本質」の理解、ビットコインを始めとしたブロックチェーン技術の仕組みを理解しておくことが重要になります。これらについて、まずは説明しておきます。 お金の本質 さて、「お金」とは根本的には一体何なのでしょうか。ここの認識がずれていると、暗号資産は理解できません。答えから言ってしまうと、「お金」とはずばり「共同幻想」です。つまり、「みんなが価値があると信用している対象」がお金です。 これについて詳しく知りたい方は、「 サピエンス全史」が面白く、わかりやすいと思います。是非一読をおすすめします(サピエンス全史では、この共同幻想の能力があったから、ホモ・サピエンスが繁栄したと主張されています)。 そして、人々が「価値をある」と信用するものは、時代によって変わっていきます。 貝や貴金属などの実際に存在する物質、そしてやがて国や企業を信用するようになり、さらにはビットコインの登場により、一部の人々は 「システムそのものを信用する」 ようになりました。この人々が「システムを信用する」ようになったというのがビットコインの革命です。 ...

2021-07-19 · 1 分
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【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(5) マイニング(Proof of Work)

前回は、二重支払い問題と取引の改ざん問題について解説しました。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(4) 二重支払いと取引の改ざん 第一回から読みたい方はこちらからどうぞ。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説 (1)ビットコインの何がすごい? 今回はついに最終回です。ビットコインの取引の承認の仕組みであるブロックチェーンとProof of Work(マイニング)について、わかりやすく説明していきます。 ブロックチェーンとは「取引のかたまりをつなげる」こと まずは、ブロックチェーンのイメージをつけていきましょう。 ブロックチェーンとは、その名の通り取引の入った箱(ブロック)をつないだものです。 ブロックチェーン ブロック:複数の取引が入った箱 チェーン:ブロックをつなげたもの 上の図のように、 単語カードの束をリングでつなげていくイメージです。それぞれの単語カードが取引で、リングをつなげていくようなイメージです。 さて、イメージがついたところで、ブロックの中身をもう少し詳しく見ていきましょう。 ブロックの中には、以下のものが入っています。 ブロックの中身 前のブロックのハッシュ値 複数の取引データ(厳密にはブロック内の全取引から作られるハッシュ値) ナンス(ブロックのハッシュ値を調整するためのデータ) ブロックは、**前のブロックとのつながり(チェーン)を示すために、前のブロックのハッシュ値を持っています。**ブロックのハッシュ値は、これらの前のブロックのハッシュ値、ブロック内の全取引、ナンスから計算されます。 Proof of Work(マイニング) Proof of Workとは直訳で仕事の証明です。具体的には、このブロック内の取引を承認するためのお仕事(ブロックを作成するための手順)です。 ビットコインでは、「ブロックのハッシュ値がある値より小さければ、正式なブロックとして認める(取引を承認する)」というルールを設けています。 ハッシュ値は、データがわずかでも変わると全く別の値になりますので、ナンスを違う値に変えると別の値になります。 取引を承認するためには、ひたすらナンスの値を変えて、このルールを満たすハッシュ値が見つかるなるまでハッシュ値を計算しつづける必要があります。狙ったハッシュ値を作ることはできませんので、これには大変な回数の計算が必要になります。 イメージとしては、ナンスをカレーの隠し味に例えると、美味しい隠し味が見つかるまで、いろいろな隠し味を試して味見をするという感じです。 ルールを満たすハッシュ値が作れるいいナンスが見つかると、そのブロックが承認されます。さらに、最初にナンスを見つけた人はビットコインがもらえます。 大変な計算をこなしたことへのご褒美ですね。このようなインセンティブ設計がうまく働いているため、取引に関わる二者以外に、自らすすんで承認してくれる第三者がいるのです。 このブロックを承認するための 一連の計算は、金(ゴールド)を得るために鉱山を採掘するのに似ているので**マイニング(mining)や採掘と呼ばれています。また、マイニングをする人はマイナー(miner)**と呼ばれています。 このProof of Workによってブロックがつながっていくことで、「いつ取引されたか」、つまり取引の順序が確定します。 改ざんを防ぐ仕組み これまで説明した仕組みを使って、ビットコインのシステムがどのように二重支払いや改ざんを防いでいるのか見ていきましょう。 改ざんの検知 取引を改ざんした場合、ブロックのハッシュを計算するための一部のデータが変わります。そうすると、ブロックのハッシュ値は全く違う値に変わります。 つまり、取引が改ざんされている場合「ブロックのハッシュ値はある値より小さいハッシュ値でなければならない」という ルールを満たさない値に変わっている可能性がきわめて高い ということです。 この改ざん検知のための計算は、1回のハッシュ値計算のみで済むため、ビットコインの参加者は誰でも簡単に改ざんを検知できます。 改ざんを防ぐ仕組み さらに、ビットコインにおいては、「一番長いチェーンを正しいものとする」というルールがあります。 過去の取引を改ざんしたい場合、他のマイナーがどんどん正しいチェーンのブロックを承認し続けているなかで、それ以上のスピードでマイニングを続け、一番長いチェーンを作成しなければなりません。 これを実現するためには、ビットコインのマイニング全参加者の半分以上の計算量が必要になります(この手法は51%攻撃と呼ばれています)。 ビットコインでは、全世界でマイニングに大量の電力が使われていますので、現実的には不可能に近いでしょう。 このように、マイニングの計算パワーが十分大きい状況において、一度確定した取引は改ざんがきわめて難しい仕組みになっています。 二重支払いをしようとする場合も、ブロック内にすでに確定した取引がある状況で、その取引を削除する必要がありますので、 改ざんと同様です。 まとめ これまで全5回に渡ってビットコインとブロックチェーンの仕組みを説明していきました。 ビットコインの仕組み お金の表し方 取引の表し方 取引の承認 ビットコインの仕組みを知っていれば、他の 暗号資産(仮想通貨)もビットコインの影響は多かれ少なかれ受けていますので、理解しやすいと思います。 もし、ビットコインをはじめとした暗号資産(仮想通貨)を購入される場合は、私は、その暗号資産の仕組みを調べてから買ったほうが無難だと思います。 例えば、**改ざんを防ぐ仕組みが脆弱だと、あなたの暗号資産が盗まれてしまうかもしれません。**信用できる第三者がいないということは、裏を返せばすべて自己責任の世界であり、クレジットカードのように盗まれた場合の補償はありません。 もし、ビットコインを買ってみたいという方は、その際にこのシリーズを見返していただければ幸いです。 あとがき ビットコインの仕組みを理解するためには、専門用語や暗号方式など、それなりの前提知識が必要であり、一般向けの入門書やWebではここまで説明していないものが多いです。 ...

2019-07-25 · 1 分
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【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(4) 二重支払いと取引の改ざん

前回は、ビットコインで取引がどう表されているかを説明しました。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(3) 取引の表し方 今回は、今まで紹介してきた取引の仕組みだけでは解決できない問題点について触れていきます。 第一回から読みたい方はこちらからどうぞ。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説 (1)ビットコインの何がすごい? 取引の作り方を前回説明しました。これで取引ができるようになり、取引の履歴を作れるようになったので、お金として機能しそうです。 しかし、今まで説明した取引の仕組みだけでは、以下の2点問題が発生してしまいます。 二重支払い問題 取引の改ざん問題 今回は、これらがどういう問題か説明します。 二重支払い問題 二重支払い問題について説明します。 Aさん(図の左側の黒い人)が100円を持っているとします。送金者であるAさんにこれを送金する権利がありますので、Aさんが取引を作成します。 Aさんは、Aさんの100円をBさんに払う取引を作成します。それを確認したBさんは、Aさんにチョコレートを渡します。 一方で、Aさんは、Cさんにも100円払う取引を作成できます。それを確認したCさんは、Aさんにりんごを渡します。 ちょっと待ってください。Aさんは、もともと100円しか持っていないのに、200円分の支払いをしています。これはおかしいですね。 今まで説明してきた「Aさんに送金する権利がある」という仕組みだけだと、「Aさんが100円を持っている」という状態から、Aさんが自由に複数の取引を作成できてしまいます。 どちらの支払いが正しいのでしょうか。最初に取引したBさんのものが正しく見えますが、取引には「いつ」という時間情報が入っていないので、どちらが正しいか見分けることができないのです。(仮に取引情報に時間を含めても、Aさんが悪意を持っていれば、両方の取引に同じ時間を設定できてしまうので、信用できない) このような問題を二重支払い問題といいます。 取引の改ざん問題 次に、取引の改ざん問題について説明します。 例えば、AさんはBさんへ100円支払い、チョコレートをもらったとします。 その後、Aさんがその取引データを削除し、なかったことにできるとしたらどうでしょう。Aさんの100円は支払われなかったことになり、Bさんからチョコレートをただで奪ったことになります。 当然、このようなことはあってはならないですよね。 このように、誰かの好きなように取引を書き換えたり削除できる問題を取引の改ざん問題といいます。 取引の承認 取引に直接関わる2者だけの仕組みでは、二重支払いや取引の改ざんができてしまうことがわかりました。 現実の通貨での銀行振込では、これを防ぐために、銀行などの信用のある第三者がチェックしています。つまり、コンピュータの仕組みではなく、社会の仕組みによって信用を担保しているというわけです。 ビットコインのすごいところは、このような社会的に信用できる第三者がいないなかでも、これらの不正がないことを保証する仕組みを発明したところです。 次回:取引の承認の仕組み 二重支払い問題と取引の改ざん問題について、解説しました。 次回は、これらを解決するための取引の承認の仕組みであるブロックチェーンとProof of Workについて解説します。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(5) マイニング(Proof of Work) いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン amazon.co.jp ブロックチェーンの衝撃 amazon.co.jp

2019-07-24 · 1 分
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【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(3) 取引の表し方

前回は、ビットコインにおいてお金は取引の履歴で表されることを説明しました。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説 (2)お金の表し方 今回は、その取引をビットコインではどう表しているかについて説明します。 少しコンピュータの要素が強くなってきますが、電子署名、ハッシュといった専門用語についても、非エンジニアに向けてやさしく解説していきます。 第一回から読みたい方はこちらからどうぞ。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説 (1)ビットコインの何がすごい? 取引の表し方 取引は主に以下の情報です。 誰から 誰に いくら送った ビットコインにおいてもこれらの情報のカタマリとして表現しています。さらに、ビットコインにおける取引には2つのポイントがあります。 取引のポイント 送金する人は、送金する分以上のお金を持っている状態からでないと送金できない 送金する権利は、送金する人にある これは、現実世界の銀行振込でも同じですね。銀行振込でAさんからBさんに100円を送る場合は、Aさんの100円以上入っている銀行口座から、Aさんの通帳と銀行印で本人であることを証明します。 これをコンピュータ上で表すための仕組みを説明してきます。以下の図の例では、Aさんが100円持っている状態からBさんへ100円送る取引を示しています。 Aさんが100円持っていることを示すために、100円持っている状態の取引から、Bさん宛の取引を作成します。 そして、**Aさんが本人であることを証明するために、電子署名という仕組みを使っています。**取引の情報(Bさん宛のアドレス、金額)をハッシュ値という値に変換し、それに対してAさんしか知らない鍵(通帳と銀行印に相当)を使って署名をします。 これで、AさんからBさんへいくら送ったかという取引の情報を示せます。 さて、ハッシュや電子署名といった専門用語がでてきたので、これらについて説明していきます。 ハッシュとは ハッシュとは、あるデータを一定長の小さなデータに変換することです。 ハッシュには以下の特徴があります。 ハッシュの特徴 ハッシュ値から元のデータには戻せない 改ざんが困難。 元のデータを少しでも変えるとハッシュ値は全く別物になる 元のデータを小さなデータに変換し、その値が元のデータを一意に示すという性質が便利なことから、いろいろな場面で使われており、電子署名にもこのハッシュが使われています。 ハッシュについては、ここだけでなく、取引の承認の仕組みでも使われていますので、記憶にとどめておいてください。 送金者を証明する仕組み「電子署名」 電子署名とは、あるデータについて、それを作成したのが作成者本人であることを示すための仕組みです。 電子署名には公開鍵暗号方式という暗号の仕組みが使われています。公開鍵暗号方式とは、秘密鍵(人に公開しない鍵)と、公開鍵(人に公開する鍵)のペアの鍵を使って暗号化する仕組みです。 電子署名では、上の図のように、署名者の秘密鍵にて署名(暗号化)したハッシュ値は、署名者の公開鍵にて復号化 する (元のデータに戻す)という形で使います。 これによって誰でも、署名者(Aさん)の公開鍵で復号化したハッシュ値と、取引データから計算したハッシュ値とを突き合わせることで、取引が改ざんされていないことが確認できます。 公開鍵は、ビットコインにおいては宛先を示すアドレスとしても使用しています。先の取引を示す図での「Bさん宛」を示す情報は、実はBさんの公開鍵です。 公開鍵からは秘密鍵が推測できないようになっており、公開しても秘密鍵が漏れることなく安全です。ただし、秘密鍵が漏れると、送金の権利が漏れるということなりますので、その人のすべてのビットコインが盗まれるということになります。 取引の履歴=電子署名のチェーン 取引の構造としては、以下の図のようになります。 ビットコインにおいて、 お金(取引の履歴)は、電子署名のつながり(チェーン)として表現している というわけです。 次回:取引の承認の仕組み 次回からはいよいよビットコインの肝となる取引の承認の仕組みについて説明していきます。 ビットコインのすべてがわかる本 amazon.co.jp 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(4) 二重支払いと取引の改ざん

2019-07-21 · 1 分
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【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説 (2)お金の表し方

前回は、ビットコインの何がすごいのか、ブロックチェーンの特徴は何かというお話をしました。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説 (1)ビットコインの何がすごい? 今回からは仕組みのお話です。まずはじめに、ビットコインの仕組みの要素と、ビットコインでのお金の表し方について説明します。 ビットコインの仕組みの3要素 今回からビットコインの仕組みとして、以下の3つの要素を説明していきます。 ビットコインの仕組みの要素 お金の表し方 取引の表し方 取引の承認 ブロックチェーンは、このうちの「取引の承認」のために使われる技術です。 ブロックチェーンにを理解するためには、その前にまずコンピュータ上でお金がどのように表現されているかについて理解しておく必要があります。 お金の表し方 さて、ビットコインではお金をどうやって表しているのでしょうか。 結論から言うと、**ビットコインではお金を「取引の履歴(台帳)」として表現しています。**誰がいくら持っているというお金そのもののデータは持っていません。 なぜこれでお金を表現できるのでしょうか。 取引とは簡単に言うと 「誰から」 「誰に」 「いくら送ったか」 という記録です。 例として、いくつかの取引を並べてみましょう。 上の図では、Xさん、Aさん、Bさん、Cさんがそれぞれ誰にいくら送ったという記録が並んでいます。 これをBさんが関わった取引のみ抽出してみましょう。 上の図のように、Bさんの銀行通帳のような形になります。BさんはAさんから100円もらい、Cさんへ30円送っています。 これを集計すると、Bさんは70円持っていることがわかりますね。これは他の人についても同様に計算できます。 つまり、 取引の履歴のみで、それぞれの人がいくら持っているかがわかる というわけです。誰がいくら持っているかというデータを直接持つ必要はないのです。 次回:取引の表し方 ビットコインでは、このように取引の履歴(台帳)で、お金を表現しています。 次回は、この「お金」を表すために必要な「取引」の表し方について説明していきます。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(3) 取引の表し方 1時間でわかるビットコイン入門 ~1円から送る・使う・投資する~ (NextPublishing) amazon.co.jp

2019-07-20 · 1 分
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【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説 (1)ビットコインの何がすごい?

ビットコインは知っているけど、なんだかよくわからない。でも、どういう仕組みで動いているのか気になる。 マイニングってなんだろう。 ビットコイン(Bitcoin)を始めとする暗号資産に興味はありつつも、このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。 初心者向けの書籍には、仕組みについてはあまり触れられておらず、一方で非エンジニアにとっては専門書は難しすぎるかと思います。 そこで、非エンジニアの方々に向けて、なるべくわかりやすく理解できるように仕組みの解説を試みました。 その試みとして、カシカさん( @miraiwoka4ka)の主催するコミュニティ「マネーリテラシーの森」にて、試しにZoomのオンラインミーティングで解説してみました。そこで使ったスライドをベースに、こちらでも解説していきます。 注意 この記事は、技術的な情報の提供を目的としたものであり、暗号資産への投機や投資を推奨するものではありません。投資は各自のご判断に基づいて自己責任でお願いします。 読んで得られること 今回からのビットコインの仕組みシリーズの記事を読むと、非エンジニアでも図解と丁寧な解説でビットコインの仕組みを学べます。 仮想通貨の入門書を読んでも、よく仕組みがわからない、もう少し知りたいけど、難しそうで諦めていたという方にも読んでいただければ幸いです。 また、他の暗号通貨やブロックチェーンもビットコインがベースなので、ビットコインの仕組みを理解しておくと他の暗号通貨についても理解しやすくなります。 イーサリアム(Ethereum)、リップル(Ripple)、そして最近話題のFacebookのリブラ(Libra)を理解する足がかりにもなります。 さらには、ブロックチェーン関連のニュースも深く理解できるようになるかもしれません。 ビットコインのなにがすごい? ブロックチェーン自体のメリットとしては、分散して障害に強いシステムを安価に作れるなど言われることがありますが、ビットコインそれを目的としていません。 ビットコインの革新的なところは、一言で言うと**「価値の移転をテクノロジーのみで実現できるようにした」**ということです。 言い換えると、第三者の信用が必要ない仕組み(トラストレス)を実現したということです。 なぜこれが革新的かというと、それにはまず「お金の本質」を理解する必要があります。 **お金の本質は「信用」であり、共同幻想です。**お金に価値があるとみんなが信用し、認めているから、お金に価値があるのです。 お金の本質や成り立ちについては詳しく解説しませんが、深く知りたい方は、「サピエンス全史」読むとわかりやすいと思います。 これまで考案されたもののうちで、貨幣は最も普遍的で、最も効率的な相互信頼の制度なのだ。 (引用)ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田裕之 (翻訳)、サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福 amazon.co.jp さて、どんなものであれ、価値があるとみんなが信用すれば、それは価値を持ちます。この信用を支える仕組みは、ビットコイン以前は信頼できる第三者(国、銀行、その他企業など)による担保が必須でした。 法定通貨はかつては金(ゴールド)によって保証され、現在では国が通貨の価値を保証しており、それをみんなが信用しているから成り立っています。 例えば一万円札を持っていれば、誰が見ても一万円分の価値を所有していると認められ、一万円札を誰かに渡せば、その分のモノやサービスを買えるというわけです。 銀行振込やクレジットカードでの買い物も同様に、お金が移動したことを企業が担保し、それをみんな信用しているから実現しています。 このお金の移動が正しいかどうかという「信用」を不特定多数のコンピュータのみによって担保できるようにしたということが、ビットコインの仕組みの肝です。 ブロックチェーンってなに? ビットコインの核となる技術をブロックチェーン(Blockchain)と命名したのがブロックチェーンの始まりです。「ビットコインではブロックチェーンが使われている」と言われることがありますが、実は歴史的には逆なのです。 ブロックチェーンの特徴としては、以下のようなものがあります。 ブロックチェーンの特徴 複数の取引をブロックの中にまとめる ブロックをつなげる(チェーン) みんなで共有(分散台帳) この仕組みを使うことによって、世界で初めてお金の移動(取引)を誰もが正しいと認めることができるようになりました。 一体どのような仕組みなのでしょうか。 次回:お金の表し方 ビットコインの仕組みのの要素は以下の3つです。 ビットコインの仕組みの要素 お金の表し方 取引の表し方 取引の承認 大事なところは「取引を承認する仕組み」で、ブロックチェーンはそのために使われています。ですが、それを理解するためには、まずビットコインでお金がどう表されているかについて理解しておく必要があります。 次の記事からはビットコイン仕組みについて、図解しながらわかりやすく説明していきます。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説 (2)お金の表し方 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(3) 取引の表し方 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(4) 二重支払いと取引の改ざん 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説(5) マイニング(Proof of Work) ビットコインはどのようにして動いているのか? ビザンチン将軍問題、ハッシュ関数、ブロックチェーン、PoWプロトコル amazon.co.jp

2019-07-18 · 1 分